おはようございます!
おはよう
前回は、REITの基本的な用語と、指標についてお話しましたね
今回は、REITがどんな不動産に投資しているか、ですね!
不動産と言ったら、やっぱり家やマンション経営ですか?
個人の不動産オーナーさんだと、そうやって家賃収入を貰う方がほとんどだね
だけど、REITはとても沢山のお金を投資家さんから集めているから、
住宅だけでなく、様々な物件に投資ができるんですよ
早速見ていきましょうか
引用:J-REIT.com
REITの主要な投資先って?
- オフィス
- 住宅
- 商業施設
- 物流施設
- ホテル
どの物件にも、客層や収益性の違いなど特徴があります
全体のデータも確認しながら、個別にみていきましょう
REIT全体の投資比率
REIT全体の物件比率と価格は以下の通り
(2023年3月時点)データ引用元:J-REIT.jp 統計データ (リンクあり)
逆に物件数は、住宅が42%と最も多いです。
一番安いのは住宅だけど、それでも16億円もするんですね…
個人のそれとは、全く規模が違うからね
都会にある様な大きなマンションだと、それこそ何百億円の価値がありますよ
5大分類とそれぞれの特徴
オフィス
ステータスに対する付加価値が高くなるので、高い家賃が見込める
・中小規模、郊外のオフィスは、幅広いテナント需要に対応可能
家賃の下落も起きにくく、地価が控えめ、費用対効果で高い家賃が見込める
・バリューアップによる資産価値の向上も行いやすく、
更なる家賃の上昇につながる可能性が高い
・大小に依らず、法人のテナント退去が発生すると、一気に収入が下がる
特に大規模オフィスが、大会社に依存していた場合が厄介で、
後継のテナントも見つからず、満足なリーシングが出来ない可能性も
・コロナ渦中においては、リモートワークの普及で
需要の傾向が中小規模のオフィスに移って、需給のバランスも崩れた
・更に、23年度以降のオフィス過多に対する不安も
商業施設
・地域密着型の郊外マーケット
・地域密着、郊外のタイプは、地域インフラ拠点の側面もあり、安定性がある
イオンは大型商業施設でありながら、インフラ拠点の側面も謳っている
景気後退時の買い控えの影響が大きく、収益に影響が出る
・地域、郊外型の場合は景気動向の影響は小さいものの
地方の人口密度の影響があるので、収益の将来性に不安が出る
住居
・単身(シングル)向けのマンション
・学生向けのマンション
※いずれも戸数は100以上~少なくても50戸は軽く超える
・入居者の属性によっては、期間と入れ替りの管理が容易(学生マンション等)
・バリアフリーや、敷地内に特徴的な用途の施設を組み込むなど
バリューアップによるアピール性が分り易く、価値向上の効果が出やすい
・人口と需給のバランスを考えると、都市部に偏る可能性も
物流施設
・超大型かつ複数テナントが同居し、都市のやや郊外に構えるタイプ
・法人契約かつ長期に及ぶため、賃料収入が住居と並んで安定する
・コロナが落ち着いた今後においても、通販需要も無くなることは無いと思われる
・物流2024年問題があるので、早急なオートメーション化などの対策が要る
その流れで、利便性の悪い(ドライバー負担の高い)倉庫が不要になる可能性
ホテル
・リゾートホテル
・旅館、温泉施設
とりわけ行楽シーズンにおいて顕著
・インバウンド需要の取り込みなどで、収益性が跳ね上がる
・コロナ禍の影響でホテル系のリートは(極一部を除いて)大きな被害を受け
ホテル特化のREITは総じて分配金下位に位置している
・ビジネスホテルは比較的景気に強いが、ホテルである以上避けられない
(年間累計9カ月出張した際の体感的にも)
基本はこの5種類になります。
ですが、これ以外にも特徴的な投資先があり、それらに特化したREITも一部存在しています。
その他の投資先
ヘルスケア施設
そのまま、医療・福祉にかかわる施設に投資します。
・病院などの大型医療施設
・住居としての安定性もあり、入居者の属性固定による空室率の低減
・病院施設の場合、ヘルスケア市場の伸びと需要が今後さらに上がる
(その対応力強化のため、資金流入による財務の健全化、改築による価値向上、
耐震・耐久強化、設備投資etc…)
・代わりにREITの投資規模としては、まだ小さく希少(専門銘柄も割高)
・入居者特有のデメリットとして、物件売却、契約法人とオペレーター変更などで
サービス内容の変動や、事業としての存続性などに不安
(少なくとも下記の専門REITは、超長期契約かつ固定賃料に徹している)
以前、ヘルスケア関連として紹介した記事
以前、次世代投資先として組み込まれている点を紹介した記事
土地(底地)
底地は、企業が建物を建てるための土地を貸すビジネスです。
・コストパフォーマンスに優れるものの、面積に対する収益額は低い
特殊な例ですが、ディフェンス性の高い投資先と言えます。
モノによっては利回りが低い事も当然あるのですが、プロが鑑定して選んだ土地が投資先になっているので、個人所有にはないメリットと安心感があります。
最後に
不動産の種類だけでなく、得意不得意も色々あるんですね
REITのポートフォリオに目を通すと、それぞれの企業の狙いが大まかに分かってくるね
株式でセクターを分ける様に、REITも不動産の種類を分ける事で、
景気に対する分散効果が期待できるよ
住居専門のREITと、オフィス専門のREITを同じくらい買ったり、ですね!
銘柄数の多い総合型のREITの中から、『これだ』と思えるものだけを買っても良いし、
分散の仕方も自分の好みに合わせて考えて考えていこう
今回は以上になります。
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